2009年10月6日火曜日

De 999G.H.について

「DE999」というゲストハウスの名前は、オーナーが所有していた最初のライトバンのナンバーから来ています。
彼はライトバンに子供の学生服や体操服や靴下や下着を乗せて、コタバル近郊の村を行商しています。
オーナーは決して金持ちではないのです。

ゲストハウスを開業する前。彼はコタバルへの帰り道で、コタバルへ向かう旅行者を見つけてはコタバルまで乗せてあげていました。
コタバル到着後は安いゲストハウスに連れて行ってあげていたのですが、時にはそこが満室で、高いホテルに案内しなければならないこともあり、心が痛んだそうです。
友人に相談すると、それなら自分でゲストハウスを始めれば良いと言われ、一軒家を借りてゲストハウスをはじめたのです。
それが現在の「DE999」です。

「DE999」では破格ともいえる安い値段で部屋を提供しています。
現在のコタバルのドミトリーの相場は10RMです。
しかしDE999では大きな部屋を一人で10RMです。
しかも長居すればもっと安くなります。
それに英字新聞、お茶、砂糖、電気ポット、トイレットペーパー、蚊取り線香のサービスがあり、時には果物やお菓子の差し入れまでもしてくれます。
彼はゲストハウスの運営を商売だとか金儲けだとは考えていません
旅行者を友人と考えているからこそなのです。

DE999には従業員はいません。
人を雇ってしまうとその分部屋代が高くなってしまうのに加え、信用できる従業員を探すのが難しいのです。
つまりDE999は旅行者だけの宿です。
彼は旅行者を信用しているのです。
しかし最近では日本人の年寄りたちが長居し始め、非常に雰囲気が悪くなってきてしまいました。
旅行者の間では日本人宿と呼ばれていますが、オーナーはDE999を日本人宿にしたいわけでなく、色々な国の人に泊まってほしいと思っています。

旅行者が減ってしまうと、オーナー自身が家賃や光熱費を支払わなければなりません。
私は多少なりともその足しになればと思い、コタバルでは出来るだけDE999に泊まるようにしているのです

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